睡眠時無呼吸症候群(SAS)について

睡眠時無呼吸症候群(SAS; Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に呼吸が止まった状態(無呼吸)や止まりかける状態(低呼吸)を何度も繰り返し、自分では気づかないうちに幾度となく目が覚め、その結果、昼間の眠気や起床時の頭痛やだるさ、熟睡感が無いといった症状を起こす病気です。重症なSASを未治療で放置した場合、眠気によって居眠り運転など日常生活に支障をきたすだけでなく、高血圧や糖尿病といった生活習慣病を引き起こし、そのコントロールを悪化させる恐れがあります。またSASは心不全や不整脈などの循環器疾患と密接な関係があることが知られており、早期発見・早期治療が肝要です。

SASを診断するには、まず「簡易検査」をご自宅で受けていただきます。その結果により一泊入院して行う「精密検査」が必要になる場合があります。SASの治療は、特殊なマスクを介して空気を送り気道を開く持続的陽圧呼吸(CPAP; Continuous Positive Airway Pressure)が中心となりますが、マウスピースや耳鼻科的治療、ダイエットなどで治療効果が期待できる方もいらっしゃいます。当クリニック院長は、心血管疾患に及ぼすSASの影響を長く研究しており、この分野で世界的に有名なカナダ・トロント大学に留学していました。

こんな症状のある方はご相談ください